PR代行に広報を業務委託する金額相場は?依頼するメリット・デメリットや委託先を選ぶポイントも解説

広報活動の成功には効果的なPRが不可欠ですが、自社での内製化は難しいと感じる企業も多いでしょう。

そこでPR代行会社に広報を業務委託する方法があります。この記事では、PR代行会社へ依頼する際の金額相場やメリット・デメリット、委託先選びのポイントについて詳しく解説します。

広告や広報の担当者で、専門会社に業務を委託することを考えている方は、ぜひこの記事をご覧いただき判断のヒントにしてください。PR代行に広報を業務委託する場合にかかかる金額

PR代行会社に依頼する際は、費用内訳をしっかり理解して納得のうえで依頼しましょう。以下では、PR代行会社の概要と費用構成、相場について解説します。

PR代行会社とは

PR代行会社とは、企業や個人の広報活動を支援する専門会社です。

顧客が抱える「売上増加」「採用強化」などの課題に対し、メディア露出の戦略立案・プレスリリースの作成・配信、イベントの企画・運営など、PRの知識と専門性を活かして解決策を提供します。

日本パブリックリレーションズ協会*によると、2022年度・PR業界の売上高推計は約1,479億円。前回調査から33%増加し、市場は拡大の一途をたどっています。

今後も多様に変わっていく社会や生活への商品・サービスの訴求、ステークホルダーとの良好な関係を維持するためにも、さまざまなPR施策は不可欠といえるでしょう。

PR代行会社はメディアとの強固なつながりを持ち、企業に最適な施策を提案・実行できる点が特徴です。広報専任者が不在、PRリソースに限りがある企業にとっては重要なパートナーとなるでしょう。

*日本パブリックリレーションズ協会「2023年 PR業実態調査」 https://prsj.or.jp/shiraberu/2023_pr_industry_investigation_report

PR代行の費用構成

PR代行の費用は主に以下の3つの項目で構成されます。

リテナー費用: PR依頼における月額の固定費用で、主にコンサルティングや広告戦略立案が含まれます。プレスリリース作成・配信やメディアプロモート*などの追加施策も包括する場合も。

施策ごとの費用: プレスリリース作成やイベント運営など、個別の広告施策ごとにかかる費用です。記者会見、セミナー、メディアトレーニング、リスティング広告運用なども含まれます。

成果報酬: 成果報酬は、テレビや雑誌での紹介が実現した場合に支払われる費用で、紹介件数に応じて設定されます。

これらの費用構成により、企業は効果的なPR活動を行うために必要なコストを見積もり、広報活動を実施します。PR代行会社は、各企業の目的や予算に合わせ柔軟なプランニングを提供できる点が特徴です。

*テレビ番組のなかで製品・サービスを取り上げたり、雑誌へ掲載したりする権利を得るために、テレビ局や出版社にアプローチする際の費用

**マスメディアによる取材の際の企業の対応について、企業があらかじめ受けるトレーニング

PR代行の相場一覧(イベント費用やプレスリリース費用など)

PR代行の相場一覧を一覧表で確認しましょう。ここではリテナー費用と施策ごとの費用について詳しく述べていますが、成果報酬はPR会社ごとに50万〜200万円が相場となっています。

項目費用相場
■リテナー費用
※月単位
コンサルティング・戦略立案など10万〜100万円
■施策ごとの費用記者発表会300万~※タレント起用なら500万前後
セミナー80万~1,100万円
ファクトブック作成*80万~200万円
PR調査の実施/配信80万~200万円
イベント企画/運営費用40万〜80万円 
メディアトレーニング30万~50万円
プレスリリース作成/配信費用15万〜25万円
メディアプロモート15万~
リスティング広告運用広告費の20%~

*自社の業績や歴史、商品・サービスを理解してもらうことを目的とした、報道向けの資料

実際のPR代行会社の費用例

実際のPR代行会社の費用を3例紹介しますので、参考にしてみてください。

費用例①PR会社【A】の場合

項目費用相場
■リテナー費用30万~70万円
■施策ごとの費用PRコンサルティング:10万円~リリース配信:15万円~メディアプロモート:5万円~

費用例②PR会社【B】の場合

項目費用相場
■リテナー費用50万円~
■施策ごとの費用プレスリリース作成/配信:50万円~イベントPRの企画/運営:35万円~リサーチ/PRターゲットの選定:50万~

費用例③PR会社【PR戦略室】の場合

PR戦略室』の扱う3つのプランは、全ての戦略設計〜実行検証までトータルサポート

プラン項目費用相場
PR代行プラン①
『商品PR・サービスPR支援』
■戦略設計
PR戦略の策定/ディレクション/企画書/リリース記事の作成

■運用実行
企業取材/取材対応コンテンツ記事作成メディアアプローチ

■実行検証
■PR内製化
■マーケティングサポート
■SNS対応
SNS戦略立案
SNS運用ディレクション
SNS運用代行 ※プラン①・②のみ
30万円~
PR代行プラン②
『企業PR・採用PR支援』
40万円~
PR代行プラン③
『地方活性化PR支援』
20万円~

費用は月額20万〜40万円、PRマネージャー・PRパートナー・マーケティングのプロの3名で人件費を抑え、リーズナブルなPR支援策を実現。

継続的なPR戦略と社内体制強化(内製化)のサポートで、企業のPR力を強化します。

PR代行に広報を業務委託するメリット

多くの企業がPR代行会社を活用する理由は「費用対効果が高い」ことに尽きます。テレビや新聞、雑誌など多くのメディアで宣伝でき、売上向上に寄与するでしょう。ここでは、委託するメリットを3つ解説します。

  • メリット①豊富な実績やノウハウから最適なプランが組める
  • メリット②メディア関係者との「コネクション」で効率的に売り込める
  • メリット③客観性のある広報活動で自社の課題を解決へ導きやすい

メリット①豊富な実績やノウハウから最適なプランが組める

PR代行会社には、PRに関する専門的知見豊富な実績、効果的に広報を展開するためのノウハウがあります。

それらを活かすことで企業の課題ごとに最適なPRプランを組むことができ、最短ルートで最大効果をもたらす広報活動が実現するのです。

メリット②メディア関係者との「コネクション」で効率的に売り込める

PR代行会社はメディア関係者との強固なコネクションを持っています。このネットワークを活用することで、メディア露出の機会を増やし、効率的に情報を拡散できるでしょう。

一見では、対応が難しいであろう敏腕記者に即座にコンタクトする、短期間で複数のメディアへアプローチするなど、スピーディーなPR戦略が可能です。

メリット③客観性のある広報活動で自社の課題を解決へ導きやすい

「売上が伸び悩んでいる」「企業ブランディングを強化したい」などの課題には、外部の専門家の視点が有効です。

内部の視点では課題に対する改善策は見えにくいもの。

PR代行会社の客観的な視点で企業の改善点を浮き彫りにし、必要施策を考案できると、広報活動がより効果的になります。自社の課題解決への近道となるでしょう。

PR代行に広報業務を依頼するデメリット

メリットの一方で、デメリットを把握することも重要です。考えられるデメリットを2つ解説します。

  • デメリット①PR会社によっては80~200万のコストがかかる
  • デメリット②自社のPR内製化に結びつきにくい

デメリット①PR会社によっては80〜200万のコストがかかる

PR会社によっては80〜200万のコストがかかり、中小企業には予算的に負担となることも。

しかし「戦略・スピード・コネクション・プラン最適化」における効果の最大化や、専門性の高いサポートを考慮すると費用対効果は高いといえます。

トータルサポートのプランなら費用も高すぎず安心です。

デメリット②自社のPR内製化に結びつきにくい

PR業務を外部に委託すると自社内でのPRスキルが蓄積されにくく、長期的な広報戦略を考える際には、この点を考慮する必要があります。

ただし、内製化までサポートするPR代行会社を選択すると中長期的には有益。広報担当者の育成につながるでしょう。

PR代行を選ぶ際の3つのポイント

PR代行を選ぶ際の3つのポイントは以下のとおりです。詳しくみていきましょう。

  • ポイント①幅広い実績があるか
  • ポイント②PR活動の経験豊富な担当者か
  • ポイント③長期的な戦略の目線があるか

ポイント①幅広い実績があるか

幅広い実績を持つPR代行会社は、さまざまな業種に対応できる柔軟性があります。「取引先増加を目指し企業PRに取り組みたい」といった課題にも、過去の実績を基に最適なメディア戦略やリリース/SNS配信を提案可能です。

テレビ・新聞・雑誌へのコネクションを活かし、自社の課題解決に対して効果的なPR戦略が展開できるでしょう。

ポイント②PR活動の経験豊富な担当者か

担当者のPR活動経験が豊富であれば、企画力にあふれる効果的なPR活動が実現できる可能性が高くなります。

商談の際には、担当者の経歴や実績を確認し、人柄も併せて「信頼できるかどうか」を判断しましょう。

ポイント③長期的な戦略の目線があるか

PR代行会社を選ぶ際は、短期的な効果(利益)だけでなく、長期的な視点での戦略を提供してくれるかどうかも重要です。

企画/戦略立案・運用実行力・検証・トータルのサポート力があり、持続可能な広報活動を支援してくれるPR代行会社を選びましょう。

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